思へば遠くへ来たもんだ
此の先まだまだ何時までか
生きてゆくであらうけど
生きてゆくのであらうけど
遠く経て来た日や夜の
あんまりこんなにこひしゆては
なんだか自信が持てないよ
さりとて生きてゆく限り
結局我ン張る僕の性質(さが)
と思へばなんだか我ながら
いたはしいよなものですよ
考へてみればそれはまあ
結局我ン張るのだとして
昔恋しい時もあり そして
どうにかやつてはゆくのでせう
頑是ない歌『在りし日の歌』
中原中也(日本の詩人・歌人・翻訳家)
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